不登校の勉強サポート

学校を休みがちになると友人関係を作りにくくなる

 

学校を休みがちになると友人関係を作りにくくなったり、行事に参加して学ぶ機会も減ってしまいます。
またこういったこと以外にも、親としては、勉強が遅れることも大きな心配のひとつでしょう。
実際、基礎学力が身についていないと、さらに勉強が分からなくなってしまいます。

ですが、嫌がる子どもを無理に登校させることもできませんよね。
では、こういった問題に直面した時、親はどうすればよいのでしょうか?

親子関係を育みながら勉強をサポートする方法

 

もし自分の子どもが不登校になってしまったり、学校を休みがちになってしまった場合には、学校や塾に任せきりにするのではなく、ご自分で教えてあげてはどうでしょうか?

勉強の基礎で特につまずきやすいポイントとしては、「算数の九九を覚えること」「漢字を覚えること」、また時間割や日課という点では「時計を意識して生活すること」があげられます。

親子関係を育みながら、九九や漢字の学習課題を簡単に覚えていく方法

 

これらが出来ないと、普段の生活でも困りますし、応用しなければ出来ない学習も出てきます。
ここでは、親子関係を育みながら、九九や漢字の学習課題を簡単に覚えていく方法を紹介しましょう。

① 九九を覚えるには?

 

九九は、子どもと親が交互に言っていくなど、一緒に発表しあっていくのがいいでしょう。
例えば、1の段は親、2の段は子供、3の段は親、といった具合です。

子供だけが言っていくと、どうしても勉強という雰囲気になってしまうので、親とゲーム感覚で学ぶことは有効でしょう。
もしくは、一緒にお風呂に入って覚えるのも良い方法です。

覚えられた達成感、褒められるという体験は成長に欠かせません

マスターできたら湯船から出る、という方法は古典的なものかもしれませんが、お風呂でのスキンシップもできて一石二鳥です。
覚えられた達成感、褒められるという体験は成長に欠かせません。
無理せず、ゆっくりと一段一段進めていきましょう。

② 漢字を覚えるには?

 

漢字を覚えるポイントとしては、子どもといっしょに見た字で、読めない文字をそのままにしておかないことです。
また、メールではなく、友達や先生に楽しかったことなどを、実際に手紙や日記として書いてみるのもよいでしょう。
子どもの日記に親が返事を書く、といったことをすればお互いを知る上での助けにもなります。

③ 時計を意識して生活するには?

 

勉強した九九や漢字を応用問題として活用してみましょう。
「4時になったら夕飯の買い物に行くから教えてね」といったふうに、あらかじめ覚えた漢字を使用してメモを作って、子どもとコミュニケーションをしてみてもいいかもしれません。

また、買い物などのお手伝いを頼むのもおすすめです。
お金を計算しながら品物を選ぶ必要がありますし、もし不登校中で、いつも家に居るのであれば、外に出るきっかけにもなります。
学校に行かないからといって、好き勝手に過ごさせるのではなく、テレビを見る、勉強するなどの時間も決めて、子どもが時計を意識しながら自主的に行動できるように心掛けていきましょう。

登校が続いたり途切れたりするときの克服法

 

五月雨:断続的にいつまでもだらだらと続くことのたとえ

五月雨登校とは、登校が“断続的”な状態のこと。
登校が途切れたり、続いたり……

例えば、週に1~2日くらいは休むけれどもそれ以外の日は登校するようなケースを五月雨登校と呼びます。(※)

※我が子が完全に学校に行けなくなっているケースは五月雨登校に該当しませんし、自分の部屋に引きこもって全く出てこなくなったようなケースももちろん五月雨登校には該当しません。

もしも我が子の状態がこの五月雨登校ならば、そこには大きなリスクと大きなチャンスがあります。

大きなリスクは子供が無理をして登校していて、その無理が蓄積され、いつかはその無理の蓄積が爆発して完全不登校・家庭内暴力・家庭崩壊などに向かう可能性がある点。

大きなチャンスは、登校できるパワーがあるのでそのパワーを活性化させることができればそのまま継続的に登校できるようになる可能性がある点。

このように巨大なリスクと巨大なチャンスが同時発生しているのが五月雨登校の特徴なんですね。

では、どのようにすれば、この大きなリスクを小さくさせ、大きなチャンスを生かし、五月雨登校を克服できるのでしょうか?

方法は意外とシンプルです。

 

まず、リスクを小さくするために、子供が無理を蓄積しないようにサポートしていきましょう。その方法は、「吐き出し」と「特技」にあります。

子供が「思い」を心に溜め込まないように親やまわりの人達が「本音」を聴いてあげて、吐き出させてあげる。

子供が「疲れ」を体に溜め込まないように十分な睡眠がとれるようにしてあげる。(=疲れを吐き出させてあげる)

その上で、子供が得意なこと(特技)を伸ばせるように、自発的な体験を妨げない。(←親がバカバカしいと感じることを子供がしようとしていても、です)

このように親が「吐き出し」と「特技」のキーワードを頭に入れながらサポートすれば、子供は無理を溜め込まず、逆に自発的な体験(特技の発揮)でパワーが湧いてきます。

こうして子供が無理を蓄積しないようになれば、無理の蓄積による爆発で完全不登校・家庭内暴力・家庭崩壊などに至るリスクが大幅に下がるでしょう。

この“リスク減らし”だけでも十分なのですが、さらに子供の五月雨登校克服を確実なものにしたいなら、五月雨登校のチャンス(登校できる力を活性化させることで継続的に登校できる可能性)を生かす必要があります。

その方法もシンプルです。

親が“余計なこと”を言わないでください。

 

大事なところなので、もう一度言います。

親が“余計なこと”を言わないでください。

子供が五月雨登校の状態だと、親は余計なことを言いたくなります。

登校できた日には「よく頑張ったね!」などと言い、登校できていない日は沈んだ表情で「明日は大丈夫そう?」などと言う……

そんな親御さんが多いものです。

「え!?どこが余計なの?そういうこと言うのが普通じゃないの?むしろ『頑張ったね』とか言ったほうがいいんじゃないの?」

そんなふうに思った親御さんもいるかもしれませんが、そういう親御さんはもう少し慎重に考えたほうがいいでしょう。

もちろん、「よく頑張ったね!」などと声をかけられて嬉しくなる子供もいるかもしれません。「明日は大丈夫そう?」などと声をかけてもらうことで学校に行きやすくなる子供もいるかもしれません。

ただ、「私自身の不登校経験」と「長年の不登校支援経験で触れた数多くの事例」を重ね合わせて言えることは、そういった言葉が子供へのプレッシャーになり逆効果を生じさせるケースが多いということです。

親が良かれと思って言った一言が“余計なこと”になり、それによって子供がパワーダウンしてしまうケースが多いのです。

実際、私も過去に五月雨登校になったことがあったのですが、ときどき頑張って学校に行ったとき、親から「よく頑張ったね!」などと言われるとなんとも言えない気持ちになりました。

「学校に行けただけで『よく頑張ったね!』って言われる自分ってなんなんだろう……。なんだか情けない……。なんかバカにされたような気分だな……」

「結局、親は学校に行って欲しいだけなんだよな。学校に行けばそれでいいんだよな。なんだよ、親の思いどおりになればそれでいいのかよ」

「学校に行けば頑張ってる、学校に行けなければ頑張ってない、そういうことだろ。学校に行けない日でも頑張ってるんだけどな……。この人(親)にはわからないよな、こういう気持ち……」

こんな気持ちです。

「明日は大丈夫そう?」などと言われる場合も同様です。
「結局そこしか気にしていないのかよ」と思います。

ですから、親が“余計なこと”を言えば言うほど子供はパワーダウンし、せっかく登校できるパワーがあるのにそのパワーがだんだんと失われ、やがて完全な不登校になってしまうのです。

五月雨登校に含まれる大きなチャンス(登校できる力を活性化させることで継続的に登校できる可能性)を生かしたいなら、“余計なこと”を言わないようにしましょう。

子供は登校した日でも登校しなかった日でも同じくらい頑張っていますし、明日登校するかどうかなんて本人が一番考えていて、行くときは行きますし、行かないときは行きません。そこに親の余計な一言が加わることで子供の気持ちを歪ませ、子供の五月雨登校を歪ませていることに気づいてください。

五月雨登校を克服するために親ができることは、意外とシンプルです。
でも、このシンプルなことを正しく継続することは99%の親御さんができないでしょう。

「シンプルかつ簡単なことだけど、継続的に実行することは驚くほど難しい」と考えるくらいの意識で取り組んでいただけたらと思います。

不登校の子どもを持つ親がやってしまう対応

 

不登校の子供を持つ親御さんがよくやってしまう対応失敗の1つが、

「質問に答えすぎてしまう」

というミスです。

子供から質問されたことになんでも答えてしまい、子供が自分の力で立ち上がる力を奪ってしまっているケースが多いのです。

例えば、

子供:「お母さん、こういう時、どうしたらいい?」

という質問。

そう聞かれて、つい答えてしまうお母さんは多いでしょう。

お母さんによっては、「子供を自分(親)が理想だと考える方向に動かすチャンス!」と心のどこかで意識して、興奮気味に“自分の考え”を語ってしまうかもしれません。

そんなことを続けていたら、子供はどうなるでしょうか?

「こういう時、どうしたらいいのか?」という疑問は、本来、子供本人が考えるべきことです。誰か自分以外の人に考えてもらうことではありません。そういった疑問を自問し、思考を深めたり広げたりすることで子供は成長していくものです。

正解は1つではないし、簡単には答えが出ない……そんな疑問だからこそ自分で考えることが大事で、自問自答によって自力が養われ、不登校を抜け出す力がついてくるんですよね。

だからこそ、不登校対応では語ることよりも聴くことが大事。親が自分の考えを語るのではなく、子供の考えをうまく聴くのがポイントなんですよ。

そこのところ、本当に理解できているでしょうか?



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この度は僕のブログを読んでいただきありがとうございます。

当ブログは不登校だった僕が受験勉強で死ぬほど人生変わったので、そのことについて一部始終書いています。

もし今不登校で自分の将来に悩んでる方が見て、少しでも勇気が出たら嬉しいです。

ちなみに僕の人生が変わったきっかけはこのブログを見てからなので興味ある方は是非↓

【慶應早稲田なんて簡単だ。最後にSFCに2ヶ月で受かった個別指導生徒とのLINE@の案内あり。

さらに僕が受験勉強する上で影響受けた動画はこちらです。