長期休みが終わる時に感じていたこと

比較的保護者の方の利用が多いのですが、学生からの意見も少し寄せられました。

 

クラスメイトと会うのが嫌だなって感じる。(中学3年生)

もう、休みが終わりかー、学校イヤだなー(中学1年生)

という、比較的ライトに思える回答がある一方、学校や自分への不満を語る声も。

またあの学校へ行くのか…。(中学1年生)

 

学校がいやだ。憂鬱な気分になる。学校に行きたいのに行けない自分が嫌になる。(中学2年生)
学校に行きたくない。先生がヒイキするし授業も分かりにくい。母親の事でからかわれたりするし学校に行きたくないです。(小学6年生)

人より劣っているような、自分がダメ人間に思えてくる気持ち

 

個人的に気になったのは、「学校がいやだ」けど「学校に行きたい」という声。私なら嫌な学校には行きたくないです。でも、行かなきゃいけないのに行けない自分が嫌だ、という気持ちもすごくよくわかります。人より劣っているような、自分がダメ人間に思えてくる気持ち。

嫌じゃない学校が見つかるか、「行けない自分」も嫌じゃなくなるといいのだけど……。

 

「なんで学校に行かないの?」

保護者の意見で多かったのは、子どもの不登校についての辛さや意見でした。

また学校生活が始まるのか。 また朝からの戦いがはじまるのか。(中学2年生の親)

また学校に行かない日々がくるんだ。と、憂うつな気分になります。(中学2年生の親)
リズムが狂い、登校渋りがキツくなる(小学2年生の親)

新学期から、学校、行けば楽になれるだろうに… 考えすぎずに行っちゃえばいいのに。(中学1年生の親)

「学校に行かせなければ」という気持ちと、登校しない子どもへの葛藤を感じます。また、ここでは具体的に記載されていないが、他の子どもは行っているのに、なぜうちの子は行かないのだろう? 学校からの声がけがプレッシャー…など、背景にはさまざまな気持ちあるのかもしれません。

誰かに助けて欲しいのに……

 

学校からは「教室に来ないから教えられない」と言われる

授業に出ていないので勉強で分からないことも多いのだけど、学校からは「教室に来ないから教えられない」と言われるのが憂鬱です。同じような子がたくさんいるから対応できないそう。出口が見えないので辛いと感じます。(小学4年生の親)

別室登校や補習など不登校の生徒への対応がない

 

学校に行きたい気持ちはあるが行かれないという現状です。出席日数や単位の問題があるが、別室登校や補習など不登校の生徒への対応がない。高校は義務教育ではないから仕方ないことなのかもしれないが、もう少しそのような親切なシステムがあったらいいのにと思います。(高校2年生の親)

子どもが思春期と発達障害なので接し方がとても難しい

 

勉強についていけてないとわかっていても、子どもたちに時間外、長期休暇を利用して勉強を教えてくれる余裕のある先生、もしくはその子達専門で教えてくれるシステムがありません。義務教育なのに既に見捨てられた感があります。親にも責任はあると思いますが、子どもが思春期と発達障害なので接し方がとても難しいです。(中学3年生の親)

基本的なサポートから漏れてしまったことから、苦しい状況にいることが伝わってきます。

学校以外の勉強手段とかかる費用、教師の労働量の増加、義務教育終了後のサポート

 

学校以外の勉強手段とかかる費用、教師の労働量の増加、義務教育終了後のサポートなど、さまざまな問題が複雑に絡み合っており、どこかで一度つまずいてしまうとなかなか適切なサポートに辿りつくことは容易ではないのかもしれません。

しかし、つまずく可能性は誰にでもあるもの。その前から情報にアクセスできれば、誰かに相談することができれば、辛く孤独な気持ちも少しは楽になれるのではないでしょうか。

不登校の背景原因にも目を向けよう

 

不登校の原因は大きく2つに分けて考えることが大切です。

1つは、不登校開始のきっかけとなる原因。
もう1つは、長年かけて積み重なってきた不登校背景要因。

この2つに分けて考えることが重要です。

例えば、学校の先生との間で何かトラブルが起きて子供が不登校になった場合。
その場合、きっかけとなった原因は先生との間で起きたトラブルですよね。

そこで多くの親御さんはその“きっかけ”に過ぎない原因を解決しようとするのですが、それではうまくいきません。

仮にそれでうまくいったとして、子供が登校するようになったとしても、それは一時的なものでしょう。“きっかけ”とは別の長年かけて積み重なってきた不登校背景要因が解決していないので、しばらくして不登校が再発するだけなのです。

きっかけとなった原因に目を向け解決をはかるのは悪いことではありませんが、それだけで済むとは誤解しないように気をつけましょう。

重要なのは、長年かけて積み重なってきた不登校背景要因の改善のほう。

 

「長年かけて積み重なってきた不登校背景要因は何か?」と考えて、そこで思い当たる問題の解決に取り組むことをお勧めします。

威圧的な子育てが不登校背景要因になるケース

 

長年かけて積み重なってきた不登校背景要因には、いったいどんなものがあるのでしょうか?

その代表例が、威圧的な子育てです。

父親または母親のどちらかが子供を無理やり抑えつけるようにして育て、その積み重なりが不登校背景要因になることがあるのです(※)。

※「父親または母親のどちらかが」と書きましたが、父親代わりの人・母親代わりの人も含みます。両親以外の祖父母などが該当するケースもありますので、そのあたりは柔軟に解釈してお読みください。

具体的にどんなケースがどのようにして不登校背景要因になるのか、解説しましょう。

よくあるケースは、絶対的な存在として厳しい父親が家庭を支配しているケースです。

母親も子供達も父親に気を使っていて、遠慮していて、言いたいことがあまり言えない…… 父親が決めたことは絶対!に近く、誰も逆らえないような空気…… そういう家庭では子供が萎縮してしまい、自分の感情がわからなくなってしまいます。

自分の感情がわからない、父親が自分(子供)のことを決めてしまう、そんな状態で育ってきた子供は、ある時、その抑圧に耐えきれなくなります。まるで動かされている機械のように父親の言うとおりに生きている自分が悲鳴をあげて、爆発するのです。

その爆発は、無難な形ではできません。

今まで抑圧され、自分自身の感情がわからないまま生きてきたのですから、自分自身をどう解放していいかもよくわからないんですね。

それで「不登校」という形で爆発!!

「父親の言うとおりに生きてきたけど、ぜんぜんうまくいかないじゃないか!!もう、まっぴらだ!!でも、何をどうしていいかわからないから、とりあえず学校に行くのはやめる!!もう疲れた、何も考えずにいたい、何もしたくない……」

そんな気持ちを不登校という行為で示すわけです(※)。

※この“爆発”は思春期に起きやすくなります。体も心もある程度発達してきて、爆発できる基盤が整ってくるためです。

もちろん、このケースの“父親”の部分が“母親”のこともあります。
どちらにしても、長年積み重なったものが不登校背景要因になっているのです。

親が変わることの重要性

 

信じられないかもしれませんが、前述のような危機的なケースでも親が全く変わらないことがほとんどです。

親はまさか自分自身に原因があるなんて思っていないので、不登校を「子供の問題」として解決をはかるのです。

それで不登校開始のきっかけとなった原因ばかりに目を向け、そちらばかりを解決しようとし、表面的な改善になってしまう……

そうして“解決にならない解決”を頑張っているのです。(不登校の子供を持つ親御さんの大半は!)

ここまで読んできた読者の皆様はよくわかったと思いますが、親が変わらなければ根本的な不登校改善にはなりません。

一時的に子供が登校できるようになったとしても、父親または母親が威圧的な子育てをやめなければまた不登校背景要因が積み重なり、いつか不登校(または引きこもり・ニート・うつなど)が再発するだけです。

それでも、自分自身(親)を変えようとは思いませんか?

それでも、子供を変えようとし続けますか?

絶妙な傾聴が不登校脱出に向かわせる

 

「威圧的な子育てをしてきてしまったかも……」と思う親御さんは、子供が感情を吐き出した時に喜んでください。

例えば次のような言葉を子供が言うことがありますよね。

「お前ら(両親)が悪いんだよ!!死ね!!」

「なんで俺(私)を生んだんだよ!!こんな人生なら生まれてこなかったほうがマシだった!!」

「もう、何もかもどうでもよくなったんだよ!!人生終わり。それでいいんだよ!!」

こんなふうに気持ちを言葉にして表し始めた時、それを喜ぶ余裕を持ちましょう。

突然子供が感情的になると驚くかもしれませんが、それは凍りついた本音が溶けて表に出始める喜ばしいプロセスなのです。

たとえ罵倒されても、気が狂ったように見えても、残酷なことを言われても、それに振りまわされないこと。子供が吐き出す感情をそのまま受け止めて、やがて見えてくる本音が表れるまで聴きましょう。

聴く際のポイントを1つ。

子供が吐き出す感情の中には混乱が生み出したものも含まれています。特に、感情を言葉にし始めた当初というのは自分でも自分の気持ちがよくわからずに言葉にしていますから、“偽物”に近いくらいの感情だったりします。

ですから、子供の言葉を真に受けないことも大事で、でもありのままに受け入れることも大事で、絶妙な傾聴が求められます。

その傾聴を続けていけば、やがて子供の混乱がおさまり、気持ちがクリアになってきて最終的には“本音”が見えてくるでしょう。その本音が言葉として表れた時、親子関係がガラリと変わります。

親御さんによっては子供の本音を初めて知ったことに心動かされ、心から反省し、自然と涙がこぼれるかもしれません。その様子を見た子供も心を動かされ、涙を流すかもしれません。

全く見えなかった本音を子供が表した時、親も子も劇的に変化し、その劇的な変化で根っこからの不登校脱出に向かい始めるのです。

1つ覚えておいていただきたいことは、子供は親が思う以上に寛容である点です。

親がとんでもなくひどい子育てを10年以上続けてきて、それが原因で青春を奪われてしまったとしても、それを水に流して許す愛情があります。すぐには許せないかもしれませんが、いつかはスッキリと許してくれるものです。

だから安心して反省してください。
今からでも遅くありません。

「子供にひどいことしてきたな」と素直に認め、子供との接し方を変えれば、明るい未来が待っていますよ。



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この度は僕のブログを読んでいただきありがとうございます。

当ブログは不登校だった僕が受験勉強で死ぬほど人生変わったので、そのことについて一部始終書いています。

もし今不登校で自分の将来に悩んでる方が見て、少しでも勇気が出たら嬉しいです。

ちなみに僕の人生が変わったきっかけはこのブログを見てからなので興味ある方は是非↓

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