不登校の子どもがやる気を出すコツ

勉強を促しても遊びやゲームに夢中、毎日ダラダラしている

 

勉強を促しても遊びやゲームに夢中、毎日ダラダラしているように見える……。そんな子どもの様子に、ついイライラしたり不安を感じたりすることはありませんか?

子どもがやる気を出してくれるにはどうしたらいいのだろう、と悩む親御さんは多いかもしれません。
そこで今回は、心理学者の先生に「子どものやる気はどうしたら出るのか」を教えて頂きました。

子どもがなかなかやる気を出してくれないと、親はつい口出しをしてしまう

 

子どもがなかなかやる気を出してくれないと、親はつい口出しをしてしまいたくなる時があるかもしれません。しかし大人でも、やろうと思っていたことを先に言われて、やる気が削がれた記憶はありませんか?

ダラダラしているように見えても、子どもなりに考え悩んでいることは多いので、まずは子どもの決断やペースを尊重し、気がかりなことがあっても介入しないで見守ることも必要だということは、ぜひ覚えておいて頂きたいです。
その上で、動けなくなっている子どもをサポートするための方法をお伝えしたいと思います。

目標を立てるとやる気が出てくる?

 

やる気を出すための方法として、目標を持つことが役に立ちます。目標を立てると向かうべき方向が明確になります。すると脳の働きは活発になり、その目標に関することへのアンテナが敏感になってくるのです。その結果、無気力状態から抜け出し、興味のあることのために行動ができるようになります。

「目標を立てる → 行動する → 達成する」という成功体験が重要

 

さらに、「目標を立てる → 行動する → 達成する」という成功体験自体が、子どものやる気や自信にも繋がってきます。
ただし、子どもによっては、目標に縛られて辛くなってしまう場合もあるので、向かうものがあった方が頑張れるタイプなのか、自由に取り組む方が向いているタイプなのか、子どもの個性を見極め、辛そうなら目標の整理を手伝ってあげることも必要でしょう。
コツを押さえて、挫折しない目標を立てる

目標を立てても、途中で挫折することが続けば、自信を失ってしまう場合もあります。目標達成にはコツがあるので、目標を立てる際は以下のポイントに気をつけてみて下さい。

1. 目標は簡単なものから設定する

 

例えば、不登校気味の子どもがいきなり「毎日学校へ通えるようになる」ことを目標にしても、達成できずに自信をなくしてしまうかもしれません。まずは、「3時間目から通う」、「金曜日だけ通う」など少し頑張ればできそうな目標から始めることで、子どものプレッシャーも軽減されます。もしも学校へ行くこと自体が難しい場合でも、毎日の生活の中で「起きたら出掛けられる服に着替える」「21時に寝る」などの、ちょっと頑張ればできそうな目標を設定すると良いでしょう。

2. 子どもに目標達成のメリットを認識させる

 

親目線ではなく、あくまで子どものメリットを認識してもらいましょう。例えば、勉強しておけば将来やりたいことができた時に進学しやすいとか、修学旅行も友達との思い出が増えるよ、など、いやだと思っていることのいい面も伝えてみて下さい。他にも、目標を達成したら、子どもが行きたい場所に連れていく、1日中ゲームをやって良い日を作るなど、ご褒美をあげるのもたまにならば効果的です。

3. 子どもと親が一緒に目標を立て行動する

 

親が一方的に目標を決めると、押し付けられていると感じた子どものやる気は下がってしまいます。できることできないことを話し合う、親自身も目標を作り、子どもと一緒に目標を達成に向け行動していくことで、お互いが応援し合う関係ができるでしょう。

4. 子どもが興味・関心のあるものから目標を選ぶ

 

子どもが興味・関心を持っているものの中から、目標を設定してみましょう。目標とは、苦手なものを克服するためのものだとは限りません。もしも、子どもが関心を持っている事柄が一見将来の役に立たないようなものだったとしても、その能力を広げていく過程で達成感や自己肯定感を得られれば、今まで興味を示さなかったり苦手意識があったりする分野に対しても、やる気が出ることも大いにあります。

不登校の子供にアドバイスすると悪化する

 

不登校の子供の中には、本気で親に助けを求めている子供もいます。

本気で親のアドバイスを欲しがっているケース、本気で親の“指示”を待っているケース……

形はさまざまですが、明らかに親に助けを求めている子供もいます。

そういう場合、子供は親にお願いしてきます。

「学校に行きたいけど行けない。どうしたらいいの?」 ←アドバイスを欲しがるケース

「もう、これからどうしたらいいかわかんない。お母さんが決めて!」 ←指示を待つケース

こうして“お願い”されて、アドバイスや指示を返した親御さんも多いでしょう。

経験がある親御さんは、その時のことを思い出してみてください。
そのアドバイスや指示、効きましたか?

おそらく、ほとんどは“無効”だったはずです。

子供からアドバイスや指示を求められて、それに全力で応えてあげたのに、まるで意味がなかった……

その現実にガッカリした親御さんも多いでしょう。

なぜ、そのようなことが起きるのか?

その原因は、子供の表面的意識と根本的硬直のギャップにあります。

子供は表面的な意識では本気で親に助けを求めています。
本気で親にアドバイスを求めたり、指示を求めたりしています。

けれども、そこで実際にアドバイスや指示が返ってくると根本的な思考の硬直が顔を出します。どれだけ素晴らしいアドバイスや指示を受けても、「けど……」と考えてしまうのです。

「お母さん(お父さん)の言っていることはよくわかる。けど……◯◯だからできない」

というふうに根っこの部分での硬直が出てきて、自分を変えるところまで行けないのです。

だから親のアドバイスや指示が力になることはほとんどありません。

親が全力でアドバイスしても無効。
必死に考えて指示を出しても無効。

それどころか、アドバイスや指示をすればするほど子供の「できない」と考える思考を強化することになり、逆効果で不登校を悪化させてしまいます。

こうして世の中のほとんどの不登校は親がサポートしようとすればするほど悪化する形になっているのです。

親のサポートで不登校を悪化させたくないなら、アドバイスや指示を求められても安易に答えないようにしましょう。アドバイスや指示を「話す」のではなく、子供自身で乗り越える力を育むように「聴く」のです。

その「聴き方」の細かい点については千差万別なので一例を示しづらいですが、例えば、「お母さんがアドバイスする前にあなたの考えを聴きたいな」と返すのも1つでしょうし、子供との信頼関係ができていれば「自分の人生に関することは自分で決めるのが一番だよ」とドライに返すのも1つでしょう。

それで子供が話し始めたら、時々訪れる「間(ま)」を尊重しながら、時には適度なオウム返しをして、深く深く聴いていきましょう。

これは子供の状況(親子関係の状況)によってベストな対応が変わってきますから、マニュアル的なものを求めないように気をつけてくださいね(※)。

※親御さん自身の頭で考えて最適な判断を下すということ。その判断に自信がない場合は、不登校対応における判断力を自然と身につけるトレーニングを不登校専門家のもとで受ける必要があります。

不登校の子供の大半は、自分自身の硬直(=「けど」と言い訳してできなくなる自分)を自覚していません。自覚していないからこそ「親のアドバイスや指示が自分の力になる」と本気で信じて、本気で助けを求めてくるのです。

けれども、親が実際にアドバイスや指示を返すと何も効果がない……
逆に不登校が悪化していく……

だから親としては混乱し、どう対応すればいいかわからなくなるんですね。

子供からアドバイスや指示を求められた時、アドバイスや指示を「話す」のではなく、子供自身で乗り越える力を育むように「聴く」!
これは一見遠回りに見えますが、実は最短の近道です。

※「一見近道に見える最長コース」を選んでしまわないように、気をつけましょう。

子どもが不登校になった時に気をつけるポイント

 

最低限のことに気をつけておけば病気の治りが早くなるように、不登校も親が最低限のことに気をつけておけば改善が早くなります。

安静にする、食事に気をつける…など、最低限のことに気をつけておけば病気の治りが早くなりますよね?

それと同じように、不登校も親が最低限のことに気をつけておけば改善が早くなるのです。

※誤解のないように言っておきますが、不登校を病気だと言っているわけではありません。ただ、病気にたとえると説明しやすいので、あえてここでは病気にたとえて説明させていただきました。

これは不登校の改善過程だけではありません。
不登校が改善した後も同様です。

最低限のことに気をつけておけば病気再発リスクを下げられるように、不登校脱出後も最低限のことに気をつけておけば不登校再発リスクを下げることができます。

これから、不登校対応で親が実行すべき最低限のことをお伝えしていきます。

これからお伝えすることをしっかりと意識し、実行していけば、お子さんの不登校改善が早くなるのはもちろん、学校に行くようになった後も不登校再発リスクを下げることができ、着実に輝かしい未来に進むことができるでしょう。

【本題に入る前に】

本題に入る前にまず覚えておいていただきたいことは、「簡単なことがおろそかなのに難しいことをしようとする親御さんが多い」という点です。

難しい本を読み始めたり、一般の傾聴テクニックを自己流で不登校対応に使おうとしたり、マニアックな心理学を不登校対応に応用しようとしたり…

いきなり難しいことに挑戦して肝心の基本的なことがおろそかになっている親御さんが非常に多いのですが、それは基本的なトレーニングを全くせずにフルマラソンに挑むようなものです。

途中でリタイヤするのは火を見るよりも明らか。
怪我をしたり体を壊したりするリスクも非常に高いでしょう。

フルマラソンであれば自分が苦しむだけなのでまだいいと思いますが、不登校対応は自分だけが苦しむわけではありません。親御さんが基本的なことをサボってしまうと、親御さんだけでなくお子さんまで苦しむことになります。

そんなこと誰も望んでいませんよね。

だからこそ、難しいことをやる前に基本的なことができていますか?と問いかけたくて、不登校対応で最低限やっておかなければならないことを書くことにしました。

これから1つずつ説明していきますので、ひとつひとつ、自分自身ができているかかどうかに意識を向けながら読んでみてください。

これからお伝えすることのすべてがしっかりとできていれば、確実にお子さんの不登校改善はスピードアップしますよ。



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この度は僕のブログを読んでいただきありがとうございます。

当ブログは不登校だった僕が受験勉強で死ぬほど人生変わったので、そのことについて一部始終書いています。

もし今不登校で自分の将来に悩んでる方が見て、少しでも勇気が出たら嬉しいです。

ちなみに僕の人生が変わったきっかけはこのブログを見てからなので興味ある方は是非↓

【慶應早稲田なんて簡単だ。最後にSFCに2ヶ月で受かった個別指導生徒とのLINE@の案内あり。

さらに僕が受験勉強する上で影響受けた動画はこちらです。